「求職者支援制度」とは、雇用保険を受給できない求職者の方が職業訓練によるスキルアップを通じて早期の就職を目指すための制度です。
厚生労働省のWEBサイトを見るとこのように書いてあります。
ですが、以前から「公共職業訓練」というのがありますよね。「公共職業訓練」と私が利用した「求職者支援制度」はどのように違うのでしょうか?まずはそこからご説明したいと思います。
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「公共職業訓練」と「求職者支援制度」の違い
公共職業訓練
- 雇用保険を受給中の方が公共職業訓練を無料で受けることができる制度。(※)
- 公共職業訓練の期間中は雇用保険の基本手当等を受けることができます。
- 訓練期間が受給期間を超える場合は、給付期間が延長されます。
ざっくりと説明するとこんな感じでしょうか。
この制度でうれしいのは、受講中に失業手当の受給期間が終わってしまっても訓練に通っている間は受給期間が延長されるという点ですね!
ところが、失業手当がもらえない人(雇用保険の受給対象にならない人や受給期間が終わってしまった人)は訓練を受けることができませんでした。
(※)受給中ではなくても受けられる場合があるようです。詳しくは最寄りのハローワークへ!
求職者支援制度
- 雇用保険を受給できない求職者でも職業訓練を無料(テキスト代等は自己負担)で受けることができる制度。
私が利用したのはこちらの制度ですが、公共職業訓練と違い、失業手当がもらえない人も職業訓練を受けることができます。
しかも受講料は無料です。WEBデザイナーの専門学校などは都心部を中心に数多くありますし、今日ではお家にいながらにしてe-ラーニングというかたちで通信で受講したりもできますが、ちょっと調べてもらうとわかると思いますけど受講料はけっこう高額です。トータルパックで色々勉強したい!と思ったら50万とか100万とか。
それに比べて求職者支援制度は、給付金受給該当者であれば交通費もほぼ全額支給です!至れりつくせり。
給付金について
私の場合、学校に通っている間は毎月、
- 1ヶ月分の定期代
- 駅までのガソリン代(距離で金額が決まっている)
- 給付金
を受給することができました。受講料も一切かかりません。(テキスト代は支払います)
ただし、受講修了後に本気でWEBデザイナーになりたいのであれば、パソコンを揃えたり、Adobeのソフトを用意したり、そこそこの費用がかかります。
私が通ったのは「WEBデザイナー養成コース」ですが、コースは他にも色々あるみたいですね!
コースの検索は簡単ですので、一度見てみるのもいいかもしれません。
「雇用保険を受給できない求職者」とは?
さて、求職者支援制度を利用するには、雇用保険を受給できない求職者であることが前提です。ではその「雇用保険を受給できない求職者」とはどのような人のことをいうのでしょうか?
まずはじめに、ハローワークの制度ですから当然ですが、
いま現在仕事を探している
ことが大前提です。訓練に通うのも「就職するための」技術を身に付けるのが目的。仕事を得るための訓練ですので当然といえば当然ですね。仕事を探しているというのが大前提と言いましたが、さらに、ハローワークにもせっせと通い、窓口で相談もして、企業に応募もして、面接に行ったりもしていて、
わたし、一生懸命頑張ってるの!なのに仕事が見つからない!
という人が対象です。(まあ少なくても建前は・・・ね)
今持っているスキルでは仕事が見つからない人のために、国が無料で職業訓練を受けさせてくれるわけです。
もっと具体的には、
- 雇用保険の適用がなかった方
- 加入期間が足りず雇用保険の給付を受けられなかった方
- 雇用保険の受給が終了した方
- 学卒未就職者や自営廃業者の方
とあります。
上記に該当し、技術を身に付ける意欲があって、その後それを活かして就職したい!という方はぜひハローワークで相談してみてください。次回は給付金の受給要件などを詳しく書いてみたいと思います!
求職者支援制度で受講中は「学生」扱いです!
Adobe CCが格安で使えますね!
求職者支援制度の本もあります。
少し古いですが、厚生労働省のホームページよりわかりやすいとレビューにあります。
36歳のときにそれまで勤めていた金融業界を卒業、地に足の着いた生活がしたいと東京・渋谷から房総へ移住。Webデザイナー養成校に通い、40歳のときにWebデザイナーとして独立。地方在住・40歳・コネなしからスタートして、現在は仲間と会社を作るまでに成長。今の興味は資産形成とブロックチェーン。ビットコインのマイニングもやってます。